「医療事務の資格を取りたいけど、種類が多くてどれを選べばいいかわからない…」そんな悩みを抱えていませんか?医療事務の資格の中でも特に有名な「医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)」と「診療報酬請求事務能力認定試験」。この2つは名前が似ていても、難易度や目的が大きく異なります。この記事では、初心者にもわかりやすく両者の違いと自分に合った選び方を解説します。
医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)とは?
医療事務技能審査試験は、一般財団法人 日本医療教育財団が主催する資格試験で、通称「メディカルクラーク」とも呼ばれています。医療事務の入門的な資格として広く知られており、年間を通じて毎月実施されるため、自分のペースで受験できるのが特徴です。
試験は「医科」と「歯科」に分かれており、一般的に目指されるのは医科です。筆記試験(医療事務知識)と実技試験(レセプト作成)で構成されています。合格率は比較的高め(50〜60%程度)で、独学や短期間のスクール受講でも取得を目指せます。医療事務の仕事に初めて挑戦する方や、まず資格を一つ取っておきたい方に向いています。
※レセプトとは「診療報酬明細書」のこと。患者さんの診療内容と費用を記録し、健康保険組合などに請求するための書類です。
診療報酬請求事務能力認定試験とは?
診療報酬請求事務能力認定試験は、公益財団法人 日本医療保険事務協会が主催する試験で、医療事務資格の中で「最難関」と言われています。年2回(7月・12月)のみの実施で、合格率は30〜40%程度と低く、しっかりとした学習が必要です。
この試験の最大の特徴は、業界内での評価が非常に高いこと。医療機関での就職・転職活動において、この資格を持っていると「即戦力」として見てもらえることが多く、給与や待遇面でも有利になるケースがあります。試験内容はレセプト作成の実技に加え、医療保険制度の深い知識が求められます。ある程度の実務経験や基礎知識がある方、または医療事務で本格的にキャリアを積みたい方に適した資格です。
どちらを選べばいい?目的別おすすめ
2つの試験はそれぞれ目的が異なります。ポイントを整理しましょう。
・まず資格を取って就職したい → メディカルクラークがおすすめ
・就職後にキャリアアップしたい → 診療報酬請求事務能力認定試験を目標に
・転職や給与アップを狙いたい → 診療報酬請求事務能力認定試験が有利
初心者の方は、まずメディカルクラークで基礎を固めてから、ステップアップとして上位資格を目指す流れがおすすめです。
採用担当者として新人スタッフを受け入れてきた立場から、正直にお伝えします。
メディカルクラークを持っていても、持っていなくても、採用されることはあります。実際、私が勤めていた大学病院でも、資格なしで入職して活躍しているスタッフはたくさんいました。
では、資格は意味がないのか?というと、まったく逆です。
資格を持って入ってきた新人は、「レセプトって何?」「保険証の種類は?」という基礎的なことを説明しなくても最初から理解している。現場での立ち上がりが、明らかに早いんです。
特に診療報酬請求事務能力認定試験(通称・診療報酬)を持っている方は、即戦力として見られることが多く、給与の優遇や早い段階での重要業務への登用につながっているケースを何度も見てきました。
「資格があれば採用される」というより、「資格があると入ってからがラク」というのが、22年間現場にいた私の正直な実感です。
【まとめ】
医療事務の2大資格、メディカルクラークと診療報酬請求事務能力認定試験の主な違いは「難易度」と「業界での評価の高さ」です。初心者はメディカルクラークからスタートし、経験を積んだら上位資格に挑戦するルートが着実です。まずは自分の今のレベルと目標に合った資格選びから始めてみましょう!


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